北海道の豪雪地帯に生まれたので、逆説的に寒いところが、苦手です。
旅好きであるけども、アラスカに魅かれたことは一度もなく、熊に襲われ、命を落とした最期をおもうと、なかなか手が出ず、星野道夫さんの本は、今まで読んだことがありませんでした。
僕は、23時に寝て、朝5時に起きる生活です。
毎日、少しずつですが、毎朝、本を読みます。
長編は仕事に行くのに支障が出るので、短い文章を毎日、好んで読みます。
昨日読み始めたのは、
「魔法のことば」
文庫版ですが、
池澤夏樹さんの紹介文が印象的すぎて、手に取りました。
これは星野道夫が語ったところをまとめたものである。
彼の声の響きを耳に正しく蘇らせるには、ちょっと工夫がいる。
まず、ゆっくり読むこと。
次に、一度にたくさん読んではいけない。彼は本当に大事なことしか言わなかった。そして本当に大事なことは何度でも言った。
だから、一気に読み終えるのではなく、一つずを時間をかけて、例えば一週間の間をおくような具合に、読むのがいい。
なんといってもこれは効率がすべてを損なってしまう前の社会の知恵を書いた本なのだから。
池澤夏樹
「効率がすべてを損なってしまう前の社会」すごいキーワードだとおもいます。
効率が経済を支配した社会が、いつのまにか、人間らしさより、効率を優先させています。
もしかすると効率と非効率のちょうどいいところに、自然というものがあるかもしれません。
そんなことを感じさせてくれるいい本に出会えました。時間をかけて読みたいと思います。
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